技術者の高齢化が進み、海外の安価品に押されて競争力を失い、倒産や廃業の危機に直面している国内の下着縫製業界にあって、本格ミシン縫い上げの一品で、今では希少な日本の下着縫製の商品とその誇りを継承し守っていく事が日本に現存する数少ない下着縫製工場である私たちの使命だと思っております。
その先駆けとして2021年9月に発表した百年ショーツは発売から半年で累計4000着を超え、多くの皆様にご愛用いただいていており、福田屋百貨店様や鬼怒川温泉あさやホテル様、道の駅きつれがわ様などでも地産地消「MADE IN とちぎ」としてお取扱いいただいておりますこと心より感謝しております。
百年ショーツがどうやって世に出たのか?社内での葛藤や部署を超えた協働、多くの皆様の応援や励ましなど、人々と歴史が関わり合って作り上げたものに間違いはありません。
そしてこれからも多くの人々と百年ショーツを通して関わり合って行きたいと切に願っております。
とちぎデザイン大賞受賞「百年ショーツ」
栃木県優良デザインにも選定されました
補正下着の全盛期、ボディスーツやガードルなどの高価なセットの中にひっそり裏方でありながら着心地が良いと好評のショーツがありました。
当時、メインのガードルとともにショーツの開発を大至急で委託された当時の社長(現会長)は、伸ばしてはくショーツではなく、肌触りの良い高級素材をたっぷりと使い、深い穿き丈でしっかりをお尻を包み込む安心のショーツを徹夜で企画してお得意先に納品しました。
そのショーツは出来上がったらすぐにお得意様に発送する忙しい日々が続き、別のお得意様からはそのショーツの基本パターンを転用しデザインを変えて生産してほしいとの依頼も次々と入りました。
それから30年以上、補正下着の販売方法に問題があったり、分裂を繰り返したりして補正下着メーカーもどんどん淘汰されていきました。
全盛期には多くの注をいただき当社の検品で省かれ納品できないB級品も残っていたため、着用に問題のないものは社員旅行や忘年会の景品としていました。
それが女性社員の間で好評になり、新たに資材をそろえては少しずつ生産をして社員にだけ原価で分けていました。
国内生産のこのショーツ、全盛期に毎日毎日朝から晩まで生産していた当時からのベテランの縫製職人さんが今でも作っているので全工程が体に染み込み、出来上がりの美しさは歪みの全くない完璧な左右対称のシンメトリーな仕上がりで、サイズごとに重ねるとまるでトランプのようにきっちりと積み上がる職人ならではの逸品でした。
今回、このショーツにスポットを当ててくれたのは、その当時からずっと当社の製品を見て触れているベテランの社員さんの「私は会長が作ったショーツの大ファン」の一言でした。
そこから、みんなで一度はいていてみようという事になり、社員を含め男である社長までもはいてみたところ、その抜群のはき心地に感動し多くの皆様にも安心してご着用いただけて笑顔にできる商品と確信し一般販売を開始する事にいたしました。
半世紀以上の「穿く」と「縫う」のノウハウで磨き続けた 祖母・母・娘と三世代穿き継がれる100年経っても変わらないシンプルでスタンダードなカタチと安心のはき心地、100年愛され続けるスタンダードショーツ「百年ショーツ」と名付けました。
これからも女性の声でブラッシュアップを続け、皆様に愛され続けるスタンダードを目指して参ります。
百年ショーツを社員がみんなで 穿いてみた感想
◎国内縫製なので丈夫でしっかり長持ちする。
◎高級ベア天竺をたっぷり使用しているので薄くて動きやすく蒸れない。
◎長年微調整を積み重ねたパターンはカラダにジャストフィット。
◎おへそまでの深いはき丈で安定感と安心感がとても高まる。
◎ちょっと入っているテンションでお尻から足口テープがずり上がらない。
◎鼠径部の「への字」ラインがリンパの流れを阻害しない感じ。
◎幅が広くソフトなレースがウエストラインに段差がつかず全然チクチクしない。
◎シルエットがきれいに見えてモチベーションが上がる感じ。
◎長年、下着製造に携わていますが、このショーツの大ファン。
お気軽にお問い合わせください。0282-24-0018営業時間 8:15-17:00 [ 土日・祝日除く ]
メールでのお問い合わせはこちら