両毛シルクと小林縫製
日本の輸出を支え、近代テキスタイル発展の基礎となったシルク。
その良質な生糸の生産に貢献した世界遺産富岡製糸工場の見学をメインに、歴史を学び、アパレル製造に関わる当社の業務品質の向上やスタッフの見識向上として研修旅行を開催しました。
今回の訪問先は、足利フラワーパーク、富岡こんにゃくパーク、そして富岡製糸工場の3つ。
栃木市からそれほど遠くない世界遺産の富岡製糸工場、じっくりと見る機会も少なかったので今回専用ガイドさんの案内で見学できて良かったです。
足利フラワーパークでは、先日の台風19号の被害が凄く、花も水没して社員総出の復旧作業の真っ最中。
大変でもお越しいただくお客様のために少しでも楽しんでもらいたいという気持ちが伝わってかえって貴重な体験をさせてもらいました。
話では被害総額は1億円以上との事であり、同県民としてはこれからの復活にかけてイルミネーションや大藤見学など応援や協力をしたいと思います。
こんにゃくパークでは、ネギとこんにゃく芋しか採れない甘楽て、こんにゃくに特化してこんにゃくのレシピや工夫を加え、無料こんにゃくバイキングでこんにゃくをヘルシーフードとして捉えた独自のマーケティングで企業と地域を発展させている(株)ヨコオデーリーフーズにビジネスプランに感銘を受けました。
栃木市岩下食品の生姜ミュージアムが同じようなマーケティングをしているますね。
そして、世界遺産、富岡製糸工場で意外だったのは、女工さん達の待遇がとても良かったというお話。
「ああ 野麦峠」や「おしん」のような貧しい農家の娘さん達が過酷な作業で身体を壊して‥などのイメージごありますが、毎週日曜日は休み、電灯がないので日が暮れる夕方5時くらいには退勤、給与も一般の女性から比べると数倍高いものだったようです。
富国強兵のために国策で作られた官営の工場だった事を思えばそうかも知れません。
私は、過去に足利や桐生などの両毛地域で織物などのテキスタイルが発展して日本有数の繊維産業が盛んな地域になったのも、この群馬の富岡から茨城の結城にかけての養蚕の盛んな地域という事に端を発していると考えています。
そして、そのような日本シルクの歴史的な地域に在って株式会社小林縫製工業が繊維産業の関連の会社として業務をさせてもらっている事も偶然ではないと思います。
シルクを使った人と地域のためになる商品を開発してみたいですね