仕事の真意

少し前に岡田准一と松山ケンイチでリメイクされた名作、白い巨塔。
子どものころ田宮二郎が主役だった記憶があります。

このドラマに出てくる二人の医師。
「自分のために病気を治す医者 財前五郎」と「患者のために病気を治す医者 里見脩二」
治すという目的は同じでも、その思いは全く違います。

この物語では、「自分のため」に究極を求めている財前五郎の方が、第三者から見ると医者としてのクオリティーが高いと感じます。

しかし、もし自分が実際に治療される患者だったらどう思うでしょうか?

私が2年前に入院した時に感じたことは、凄腕の医療チームが最新の医療技術で治療をしてもらいました。
そしてそのクオリティーの高い処置により回復した事は感謝しています。
しかし、最も印象に残っているのは患者である自分の気持ちに寄り添って話を聞いてくれたひとりの医師が今でも自分にとっての名医であり「患者のための」里見脩二でありました。

病気を治すという目的は同じでも、その病気を治す知識や技術を持つ医者の気持ちとして「とにかく治せばいい」と思うのか「治ってほしい」と思うのかでは全く違ってきます。

これは私たちの仕事でも同じ事が言えるのではないでしょうか!

仕事の基本は、人のニーズを解消する事だと思います。
例えば具体例を挙げると「人は道を歩くのに痛くないようにしたいというニーズで靴を作りました」「女性はバストを固定して美しく魅せたいというニーズのためにブラジャーが出来ました」など
人の欲求であるニーズを解消するための作業が仕事です。

但し、これらはその結果としてお金という報酬をもらって初めて仕事になります。
もっと正式に言うと人のニーズを解消してお金をもらって採算性が合うものが仕事で、逆に人のニーズを解消して採算度返しなのがボランティアとなります。

仕事の真意とは、上司であれお客様であれ、あなたが今実行している業務を必要としている人がいる事を強く思って遂行する事で見えてくる景色ではないでしょうか。

人や社会に信頼され必要とされる企業は、そういう思いが大きい企業なのだろうと感じ、そうなりたいと思っています。

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